1947-11-11 第1回国会 衆議院 国土計画委員会 第23号
上流の國道橋が架設せられましてから河心は変更せられまして、現在は延長千メートルにも及ぶ堤防の法下に水が食いこんで、法の中復まで低下して大亀裂を生じ、まさに決壞直前の状態になつておりますので、かつての洪水には消防團員とかあるいは全村民の活動によりましてようやく決壞は免れました。しかしながら一刻も猶豫なしがたき現状であります。一度増水するならば必然決壞いたします。
上流の國道橋が架設せられましてから河心は変更せられまして、現在は延長千メートルにも及ぶ堤防の法下に水が食いこんで、法の中復まで低下して大亀裂を生じ、まさに決壞直前の状態になつておりますので、かつての洪水には消防團員とかあるいは全村民の活動によりましてようやく決壞は免れました。しかしながら一刻も猶豫なしがたき現状であります。一度増水するならば必然決壞いたします。
それから國道橋につきましては、茨城縣と埼玉縣との共同負擔になりまして、多少これに對して國庫補助の申請があれば、國の方においても考慮しなければならぬと考えております。
次は、東村の下流二キロのところに東北本線の鉄橋並びに國道橋があります。そうしてその上と下では一メートルくらいの水位の差があったとのことであります。第三に、利根川は昔、東村の上流八キロのところから古利根を、流れて東京湾に注いでおつたのでありますが、今より三百年前、永禄三年に、江戸を救うために河川を改修しまして、霞ヶ浦に放水したもので、旧河川は今尚古利根として現存しております。